肩や背中、手の痛みでお困りの方
手のシビレ
原因
首の歪みは代表的な原因ですが、意外に多いのが鎖骨付近が狭くなり神経を刺激してシビレを起こすとも言われています。また腕の歪みからも神経を圧迫してシビレが起こることがあります。
検査法
腕を動かし、どの位置で違和感があるかを調べます。腕を上に挙げた時に違和感があるときは鎖骨付近が絡んでいると推測します。また肘の屈曲伸展時に違和感があるときは尺骨・橈骨が絡んでいる可能性があります。

施術法
肩回り周辺の筋膜の癒着を取ります。大胸筋・小胸筋の癒着を取り鎖骨の動きをよくしていきます。また腕の筋膜の癒着も取っていきます。シビレ自体が取れるのは神経そのものの修復を経ないと改善されないので、多少時間はかかります。

常に背中が痛い
原因
姿勢の悪さなどが一般的ですが、運動不足による体幹の硬さも原因の一つです。また過剰なストレスが溜まってくると、肩甲骨の内側に痛みが出てきます。また背部は内科的疾患で痛みが出てくることもあるので注意が必要です。
検査法
立位から前屈・後屈・側屈・回旋の動きを確認していきます。また肩を動かしてもらい肩甲骨の動きも見ていきます。また表裏の関係で背部に違和感を覚えることもあるため、お腹の柔軟性も確認します。

施術法
うつ伏せになってもらい、背部の表層から深層部までの癒着を取ります。癒着が強い場合は足の末端までの癒着解除が必要です。体全体を左右にゆすって金魚のような動きになれば背中の問題は緩和できます。

腕が上がらない
原因
代表的なものは40肩・50肩です。筋膜が肩周辺に多く集まり癒着を起こしていることで起こっているとも言われています。また姿勢の悪さもあります。猫背状態であると肩が内側に入ってしまい腕が上がりにくくなります。
検査法
腕を前方からと側面から挙上してもらいます。その時にどの方向で上がりにくいかまた痛みがあるかを確認していきます。また首と関連も確認しておくことで、なかなか治りにくい肩痛も解決可能です。

施術法
二の腕の筋膜の癒着を取っていきます。また腕の上がりが特に悪い場合は側臥位での脇の下にある癒着好発部位の対処をします。40・50肩の場合は、ホルモンとの兼ね合いがあるため時間を要する疾患です。

手に力が入りにくい
原因
手・腕の使い過ぎで起こるのが一般的ですが、頸部が原因で起こっていることもあります。寝て起きた時に手に力が入らないことがある方は頸部が原因だと考えます。特に50代の女性がこの症状が多く出ています。
検査法
頸部を前後・左右・回旋し、どの位置(姿勢)で力が入りやすいか、入りにくいかを確認します。手首や肘の動きも確認して末端の異常か中枢近くの異常かを判断します。

施術法
頸部の筋膜の癒着を取っていきます。頸部の癒着が強い場合は、意外かもしれませんが、内腿や足の薬指の癒着を取っていきます。50代の方は更年期障害が絡んでいる場合があるので、難しい施術になることが想定できます。

肩こり
原因
肩こりが治った!という話を聞いたことがないほど、肩こりは深刻な病状ではないですが、治りにくい症状です。特に頭痛や吐き気、痛みを伴う肩こりは、強く揉んだり叩いたりすると、かえって症状が悪化してしまいます。
検査法
肩こりは足の方から上がってくる症状と、首から下がってくる症状、手に問題があるパターンがあると考えています。検査も足腰の柔軟性を診るものと、腕の柔軟性を診る、首の動きを診る32パターンがあり、タイプによって対応が変わります。

施術法
足から上がってくる肩こりの場合は、下半身から背中への対処が大切で、首か下がってくる肩こりの場合は、首から上腕、胸の対処が必要です。またデスクワーカーに最も多い、手からくる肩こりは、肘から下の対応が必要になってきます。
